月光が彼女の住む小さな小屋を静かに満たし、夜の闇が髪の先まで染み渡っていく。あたりがしんと静まり返る中、彼女は何かに導かれるように目を上げた。そこには巨木の年輪が、太古の鐘のようにどっしりと佇んでいた。それは目に見えない目盛りで、この大地に生きるすべての命の巡りと呼吸を、静かに測っているようだった。
ベース
エボ1
彩新済
舞い浮かぶ白・静生
森夢を紡ぐ白影