薬の香りが小さな窓から漂い、清風と共に露の涼しさを運んでくる。誰かが薬を煎じているのだろう。扉を開けば、冷たき月光が院内に満ちる。彼女が伏し目がちに見ると、そこには夜中に起きた娘が外套を抱えてやって来ていた。言葉はなくとも、心が通い合う温かな光景だった。
ベース
エボ1
彩新済
一念の芳香・映月
共縁の筆、万念生ず