月が水のごとく沈む頃、彼女は旅立ちを控えた娘が灯をともして薬草園に入っていく音を聞いた。娘はうつむきながら葉を拾い、母のために急いで薬丸を作っている。澄んだ月光が、絹のように静かに降り注ぎ、声なき気遣いをそっと包んでいた。
ベース
エボ1
彩新済
一念の芳香・映月
共縁の筆、万念生ず