暮雲は城に垂れ込み、万の巷は空しく寂然たり。一人は老幼を助けて進み、百民は嚢を負いてよろめく。城門の内外、壊れし垣のただわずかに留むのみ。行き半ばにて振り返れば、破れし籠斜めに懸かり、空しき竈と残れる軒先を見るのみ。一街の春は死して、ことごとく風に散りき。
ベース
エボ1
エボ2
エボ3
彩新済
浮生を渡る万相・人間界
長夜賦せし万相