長い間躊躇していた一歩を、ついに踏み出す。町も目覚める前の世界は静かで、心臓の音だけが聞こえた。――離れよう。苔むした小道に沿って、森の中を静かに歩こう。朝焼けの中、遠くに荘園が見えた。まるで彼女の言葉にならない憧れへと、応えるかのように。
ベース
エボ1
彩新済
氷雪の境で足を止めて