夢から目覚めた冒険者は、愛する人の名をかすかに呼んだ。しかし返ってくるのは、静寂だけ。昨夜過ごしたあの部屋は跡形もなく消え、また彼ひとりだけが拠り所なく彷徨う身となった。憂いは夜の虫の音のように時折響いては止み、誰にも届くことはなかった。
ベース
エボ1
彩新済
林霧の語りもの
霧より来たる呼声