彼女の手のひらがそのざらざらとした皮膚に触れると、その刻まれたシワには、詩人が関わることのなかった歳月が刻まれていた。それは詩にすることはできなくとも、熱烈な存在の証明だった。その過去の姿が、彼女には見えているようだった。かつて彼女の心を動かしたあの幼獣のように、無邪気で、どこまでも澄み切っていた。
ベース
エボ1
彩新済
青枝に綴る詩・輪廻
一葉は常青の詩