古来より多情なのは丹青を執るものなり。ただひたむきに、芙蓉に宿る魂を憐れむ。幾重にも重なる雲の彼方、鳥は遥か遠くへ飛び去り、その姿はかすかに見えるばかり。一方、白い宣紙の内には、胭脂の色が淡く濃く染み渡る。幼子は紙の上に漂う花の色に目を奪われ、その凄艶の姿を見て言葉を失った。そしてそっと花びらを携え、歩みを家路へと向けた。
ベース
エボ1
彩新済
蓮心の済度・帰処
千の雲墨、千の共縁