薬を搗く音は、まるで昔、月の下で聞いた子守唄のようであった。彼女が顔を上げて一息つくと、天の明月は昔と変わらず澄み渡っており、まるで娘のまなざしが遠くから届いたかのように、そっと門前の道の両端に落ちた――ひとつは蒼生の病と苦を負い、ひとつは仁心を家に担いしごとく。
ベース
エボ1
彩新済
一念の芳香・映月
共縁の筆、万念生ず